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第1章 煩悶の日々
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今から約2600年前、
インドにあらわれられたお釈迦さま。
その釈尊がシッタルタ太子と呼ばれた若き時代は、
常に人生の意義を問う日々であった。

ある年の耕天祭の日、太子は、
虫をついばむ小鳥を、大鳥が捕らまえる光景を目にし、
この世の弱肉強食の姿を知らされる。

いや、弱肉強食は動物の世界だけではない、
人間の世界もまた、生きるために弱者がしいたげられ
強き者が生き残る。
不安と苦しみの中、生きねばならないのはなぜか
太子は、深い悩みに陥いる

太子は文武ともにすぐれ、
将来の地位も確立され、何不自由ない生活を送っていた。
しかし、人生に深く悩む太子に、
父・浄飯王は出家するのではないかと心配する。

そこで浄飯王は、太子に嫁を迎えさせる。
相手は、ヤショダラ姫といい、
太子19歳の時であった。

なごやかに見える家庭生活だが、
太子の『人は何故生きねばならぬのか』の悩みは
深まるばかりであった。